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第4章 偏愛


点滴を調整しながら、『…一時間半くらいかなぁ』って呟く。

「ありがと」

翔母「いいえ♪……可愛い子ねぇ♪」

「うん」

翔母「フフフ♪…チーくんは相変わらず素直(笑)……ショウも見習ってほしいもんだわ(笑)」

針の刺さる場所を確認した翔のお袋は『痛くない?』って声を掛けて。
頷いたチエの頭を撫でる。

翔母「チーくん優しい?」

知恵「…はぃ///」

翔母「…ハァ…可愛い♪……連れて帰ったの?」

「あー…まだ」

翔母「どうしてぇ?…喜ぶわよぉ?ケイちゃん♪」

「…だね(笑)…話はしてあるけどね」

俺がそう話せば、チエは驚いたらしく目を見開いた。
頭を撫でて『そのうち連れてく』って笑ってやった。

『…じゃあ終わったらボタン押して?』っておばさんがまたチエの頭を撫でて出ていった。

知恵「…ハァ…ゴホッ…チカ?」

「んー?」

知恵「いつの、間に…ゲホッ…」

「フッ(笑)…最近、留守番する事増えたろ?」

知恵「…あたし?」

「あぁ。…この前電話掛かってきたんだよ。お袋から」

空いてる手を伸ばして来るから、繋いでやった。

赤い顔して『…ゲホッ…夫婦…ゴホッ…に、見える、のかな///?』って呟く。

「…嬉しい?」

知恵「…///」

小さく頷くから額にキスしてやって。
『…いつかな♪?』って頭を撫でたら、恥ずかしそうだった顔が嬉しそうに綻び笑う。

髪を撫でてるうちに、目を閉じたチエ。

こんな、自由に遊び回れるのも、今のうちだろう。
もう少ししたら、ちゃんとしねぇと…
そんな事を、穏やかな寝顔のチエを眺めながら思った。



病院で点滴をして、毎日薬を飲んだチエは、漸く熱も上がらなくなり怠そうな感じもなくなったのは、それから一週間以上経ってから。

それでもまだ少し咳が出る事もあるけど、喉の痛みはなくなったらしい。

「チエ?…飯食おう?」

知恵「…チカが作ってくれたの?」

「あぁ。寝てたから起こすの悪いと思ってな?」

久々に料理した。
チエに出会うまでは腹が減りゃ何か作って食ってたけど。

知恵「…カレーだ♪」

嬉しそうなチエに、キスをして。
食い始めたら『美味しい♪!』って笑顔を向けるから、またキスしたくなった。

何とか堪えたけど(笑)

食い終えた食器を二人で片付け洗う。
ずっと嬉しそうに楽しそうに笑ってた。

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