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第4章 偏愛


ベッドのチエに体温計を挟み、前髪を撫でた。

「…いつからだよ」

知恵「チ、カが…出掛けて、から…寒くて、仕方、なくて…ハァ…」

「…電話しろよ」

知恵「だっ、て…寒くて、動きたく、なかっ、たの」

「ごめんごめん。もっと早く帰りゃ良かったな?」

体温計の音を聞いて取り出し見てみたら…
『マジ、か』と声が漏れた。

知恵「…ハァ…高、い?」

「…あぁ」

知恵「…フゥ…何度?…ハァ…ハァ…」

「……39度…越えてる」

瞬きする度に、瞳が潤み。
辛いだろうチエの頭を撫でた。
薬を飲ませ、氷枕を作り頭の下へ。

「薬効いて来る。少し寝な?」

知恵「…ハァ…ここに、居る?」

「あぁ。居るよ」

手を伸ばすから、握ってやった。
少しだけ笑って目を閉じたチエ。

荒いながらも寝息が聞こえてきた。

そんな時に携帯が鳴り、慌てて出た。

「……はぃ」

美奈『…チカ?…あたし♪』

「…んだよ。こんな時間に」

美奈『…あんたね…姉に向かってずいぶん生意気じゃない?…あ、ごめん(笑)そっち夜中か(笑)』

「……用は?」

美奈『今度の週末そっち帰るのよ♪…あんたの可愛い可愛い彼女に会わせてよ♪』

「…ッチ…お袋か」

美奈『そう言う事だから♪…逃げたら殺すから(笑)…じゃ、よろしくねぇ♪』

「…ックソ」

知恵「…チ、カ?」

「あぁ悪い、起こしたか…ごめんごめん」

知恵「…んーん…大、丈夫?」

「大丈夫(笑)…何でもねぇから」

髪を撫でてやれば、また少しホッとした様に笑って目を閉じた。
額にキスをすれば、眉間の皺も少し解れる。


朝になっても熱は下がらず。

知恵「…チ、カァ…ハァ…ゥゥ…チカァ…」

高い熱の所為か、姿が見えなくなると俺を呼んでは涙を流すチエ。

ソファまで連れてきて、毛布でくるんでやった。

「…お粥作ったけど、食えるか?」

知恵「…ハァ…いら、ない……喉、乾いた…ハァ…」

水分を捕らせて、お粥も全く食わないから俺が食った。

傍に居れば、安心するらしく少しだけでも眠れてるチエ。
買い物行かねぇと、喉乾いた時に飲むもんがねぇ…

侑『チカさん?…お疲れ様です』

「侑、悪いんだけど…スポーツドリンク、大量に買ってきてくんねぇ?…後、解熱剤と」

侑『………高いんですか?…病院お連れします?』

こいつはマジで…(笑)

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