
Restart
第4章 偏愛
周りがバタバタと走り回りチエを必死で探してる。
「…ここには、もう居ねぇだろ」
翔「昌也、さん?」
「…恐らく」
侑「チカさん、車用意してます」
「…場所は?」
侑「移動中です」
GPS。
チエの携帯に、電源さえ入ってれば追える。
そこまであいつの頭は回んねぇだろうし、その逆を言えば切られる事もない。
走り出した車の後ろを、ショウたちが着いてくる。
「…ショウ、数減らせ」
翔『分かってる』
振り向けば、大半が引き返していくのが見えた。
「…クソがっ!」
吐き出した俺の声に、車のスピードが上がった。
助手席に、涼太。
侑とは幼馴染みらしく、本当に二人は仲が良くていつも一緒に居る。
涼太の女が拐われた時も、誰より悔しそうで必死な様子だった。
涼太「…侑、この先左だ」
侑「了解」
運転する侑を誘導する涼太。
俺は腕を組み、目を閉じた。
いつまでも動き回ってるらしい、GPS。
舌打ちした俺に、やっと車が止まったと気付いて視線を向けた。
「……何処だ、ここ…」
涼太「あの建物で止まりましたっ!」
木々に覆われた、大きな一軒の家?
『…ペンションの様です』と侑が呟いた。
まさか…
侑「…チカさんっ!急ぎましょうっ!……あの建物の持ち主…昌也さんの、親父さんですっ!」
ドアを開け車を降りる。
侑と涼太がショウたちにさっきの話を後ろで聞かせてた。
歩き出す俺に着いてくる、ショウたち。
玄関前。
手を掛ければ、あっさり開いた。
付けられた事、気付いてねぇのか?
静かに静かに開ければ、『…離せぇぇぇっ!!!!』ってチエの声。
ゆっくり静かに中へと入った。
義父『大人しくしなさい。何も怖い事なんかないから』
昌也『…チエ?……もうアイツとはヤったのか?』
知恵『煩ぇぇぇっ!!!!離せよっ!!!!』
昌也『フフ♪まぁいい♪…今から確かめてみるよ♪…処女じゃなかったら…俺が、アイツの事…』
「…俺がどうしたって?」
吃驚した顔の、馬鹿親子。
とんでもなくデカいテーブルの上に、縛り付けられ…
上半身が下着の状態のチエ。
下はまだ晒されてなくて、少しだけホッとした。
「チエ♪…今外してやっからな♪」
知恵「…チカっ!…ごめん、ね?チカァ…あたし、いっつも、迷惑ばっか、だよね…」
涙でぐちゃぐちゃなチエ。

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