Restart
第1章 終わり…
智翔「…友達じゃねぇよ」
掴まれた腕を離そうと振り回すけど、全く離れる気配がない。
視線を向けたら、真剣な顔してそう言った。
「…いいよ別に。あたしには関係ないし…あたしなんか、別に存在しない方が周りに迷惑掛けずに済むだろうし」
智翔「………マジで言ってんのか?」
彼の声が、突然低くなった。
怖さから肩がビクッと震える。
智翔「…お前、マジで言ってんなら…殺すよ?」
視線を向けたら、眉間に皺を寄せてる。
声も表情も、怒りを表してた。
智翔「…マジかっつってんだよ」
「……だっ、て…あたし、なんか…」
智翔「この世に存在しなくていい人間なんか居ねぇんだよ。…二度と言うな」
「…」
智翔「分かったのか?」
小さく小さく頷いたあたしに、彼の雰囲気はガラリと変わった。
ゆっくり立ち上がった彼は、ふわっと頭に手が乗りそっと引き寄せられる。
生まれて、初めて…
抱き締められた…
智翔「…あのさ(笑)……チエ?」
「…はぃ」
智翔「フフ♪…俺の彼女になってよ♪」
「……は?」
智翔「いいじゃん♪どうせ死ぬつもりだったんだろ?…その捨て様としてる命、俺に預けなよ♪」
「…」
智翔「フフ(笑)…俺超~優しいよ?…マジで♪」
「…いや///…でも///」
智翔「じゃあ…そうだなぁ…お試し一ヶ月♪…どう?」
答えに困るあたしの背後…
部屋のドアが乱暴に開いた。
翔「おぉい(笑)…あら…悪い、タイミング悪かったか(笑)」
智翔「…マジで最悪…お前は本当…殺すぞ」
翔「悪かったって(笑)…どうぞどうぞ♪続けて続けて(笑)」
いやいや…
無理だろ…
固まるあたしなんて全く気にしてない彼は、顔を覗き込む。
『な?お試し一ヶ月♪…いいよな?』って。
最後の"いいよな?"って声が、さっきみたいに低くて。
だけど怒ってる風じゃなく、優しさの含まれた声だった。
首を横に振り掛けたのに、頭を押さえられ、強引に縦に振られる。
智翔「よし♪決まり♪…俺の彼女、チエ♪…こいつは、ショウ。友達じゃなくて、"仲間"な♪」
何処までも楽しそうな彼、チカは。
あたしの腕を引いてまたソファに座らせた。
翔「お前さぁ…マジで強引過ぎんだろ(笑)…無理矢理頷かせたよな(笑)?」
智翔「…んな事ねぇよな♪?」
「…///」
翔「あれ…真っ赤じゃん(笑)」
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