Restart
第3章 一歩前進
たぶん、兄貴は実父じゃないと知った事で自分との関係にもあたしが気付いた事を知った。
だったら、尚更…
会えば何されるか分かんない。
「母さんが…今どうしてて、どう思ってるのか、分かんないけど…兄貴と、一緒に居る以上…母さんの所へは、帰れない。…ってか、帰りたく、ない」
智翔「悪かったチエ。分かった。…大丈夫。絶対ぇ守るから」
抱き締めてくれる、チカのこの温もりを。
あたしは今更、手離す事なんて出来ないから。
「ごめん、ね?……あたし、もう…チカ、居ないと、きっと生きていけない、気がする」
ギュッと抱き締めたチカは、優しく優しく微笑んで、キスしてくれた。
初めてチカに抱かれてから、キスも、エッチも…
恥ずかしくなくなった。
あたしの隅々まで見られたんだ。
恥ずかしいも何もないって思う。
智翔「…もう恥ずかしくねぇ(笑)?」
「……だって…あたしの全身…全部見られてるもん(笑)…今更、だよね(笑)」
智翔「ははは(笑)…真っ赤んなってたチエ可愛かったけどな(笑)?」
「…今は?もう可愛くない?」
智翔「可愛いよ?…綺麗だし、喘ぎ声とか、マジで興奮する♪」
「それ、言われると…さすがにちょっと、恥ずかしい、けど///」
智翔「フッ♪…堪んねぇよ♪チエの声も、表情も、身体も♪」
チカの背中に回った手が、下着のホックを器用に片手で外すから、ふわっと胸がTシャツの中で解放された。
座るチカの腿の上に抱き上げられて、Tシャツの上から胸の先を食まれ身体が震える。
「…フゥ…ん……チカ」
智翔「ん?」
「…これ…いつ、入れたの?」
ずっと気付かなかった、チカの刺青。
左肩の後ろの方。
智翔「……いつ気付いた?」
「この前、二人でお風呂入った時」
智翔「…」
「…チカ?」
何だかよく分かんないけど、チカはピタリと動きを止めてギューッとあたしを抱き締めてくる。
変な事、聞いてしまったんだろうか。
『ごめん、聞かれたくなかった?』って言いながらチカの頭を抱き締めて撫でてあげた。
智翔「…いや。そうじゃねぇ…」
「言いたくないなら、もう聞かないよ。ごめんね?」
智翔「……引かねぇ?」
そっと見上げて来るチカの表情は、何とも情けなさそうで。
それは今まで見た事のない、眉を垂らし叱られた子供の様で。
あんまり可愛いからキスした。
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