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第3章 一歩前進


『煩ぇ!!黙れ!!てめぇ殺すんだよ!!』

叫び怒鳴り散らす。
頰を両手で押さえ付けた。

「嘘だったのかって聞いてんの」

『何がだよ!!』

「チカとヤってないの?」

『…だから何だよ!!…タイマン張れ!!』

「…チカ」

立ち上がり、チカを呼んだ。
静まり返る倉庫内。

ゆっくり歩いてきたチカ。

「…ねぇ。…ちゃんとチカに気持ち言いな?ハッキリさせなよ」

『ふざけんな!!』

「好きなんでしょ?チカの事。だったらちゃんと気持ち伝えて終わらせな?」

『煩ぇぇ!!てめぇに何が分かんだよ!!ふざけんな!!余裕ぶっこきやがって!!』

尚も暴れて暴言を吐く。

また彼女の頰を押さえ付けた。

「逃げんなよ。好きなら、ちゃんとぶつけな。…いつまでも人の所為にしてんじゃねぇよ」

真っ直ぐに真剣に訴え掛けた。
グッと息を飲む様に黙り込む。

「あたしだって…ずっと怖かったよ。人を信じるなんて簡単じゃなかった。…でもさ、ここはそうじゃないでしょ?ここに居る人たちは、ちゃんと信じれば信じてくれる人たちじゃん」

『…』

「だから。あたしは、チカがあたしを選んでくれた事、信じる事にした。…真っ直ぐぶつかれば、真っ直ぐ答え返してくれるよ。ただ。チカだけは、誰にも譲らないから」

『だったらぶつけたって意味なんかねぇだろ!』

「意味?あるよ。…あんたがキッパリ諦める為なんだ。さっさとケリ付けて諦めて先に進みな!」

スッと立ち上がり、あたしはその場を離れた。

物凄く、怖かった。

正直、自信なんかない。
あれだけチカには愛してるって言われてきてるけど…
やっぱり他に綺麗な人なんか山ほど居るから。

綾香さんの傍に立ったあたしを、そっと背中を擦ってくれた。
他の子達も、肩や頭を撫でてくれる。

智翔「…お前さ…あいつがどんな思いであぁ言ったか、分かるか?」

『…』

智翔「自分の事、嗤われてたのにあんな事言ってんだぞ?」

『…すいま、せん……悔しく、て…後から、入ってきたくせ、に…簡単に、チカさん、手に入れやがって、て……あたしは、ずっと、何年も、想い続けてきた、のに…』

智翔「ふぅ~ん…」

『…ずっと…好きだった、のに…あっさり、持って、かれて…悔しく、て…』

想いを静かに聞いてるチカ。
彼の胸の中はどんな?
今、何を思ってる?

不安で仕方ないよ…

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