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第12章 賑やかな日常


『大事な大事な俺の"女"だ。不安にさせない為に、ちゃんと真っ直ぐ伝えなきゃなんねぇ。…お前たちが泣いてても、俺はチエを優先する事があるかもしんねぇ。もちろんお前たちの事は愛してる。…けど、同時にチエが泣いてたら俺はチエを優先する。それくらい愛してるんだ』

泣きそうになった。

人が聞けばそれは最低な親かもしれない。
そう聞こえても仕方ない様なチカの言葉。

だけど。
同じ様に、子供たちの事も愛してるってちゃんと伝わってるってチカは信じてるから。

嘘偽りなく、真っ直ぐに伝えてるチカ。

トモが頷いて、チカに『愛してるよ』って言われて。
ニッコリ笑った。

我が家では、常に"愛してる"が飛び交ってる。
だけど簡単な思いじゃないし、心からそう思っての言葉だって分かってる。

恥ずかしい事じゃないんだって、チカが3人に教えてきた、大切な言葉。

そうは言っても、年頃になったアヤにはやっぱり本当に好きな人の前では恥ずかしいみたい。
それに加えて、トアまで照れ屋だから(笑)

智「だったらちゃんと言ってやれよ」

翔葵「お前には分かんねぇよ…俺の気持ちなんか」

智「分かんねぇ。マジで。思ってるだけじゃ伝わんねぇし、分かってたって、言葉にしてほしい事もあんだよ……って、父さん言ってた」

昨夜のチカとトモの様に、真剣な二人が居る。

うちじゃ当たり前の事でも、トアには違うのかもしれない。
小さい頃から教えられてきたトモ。
そうじゃないトアには簡単じゃないんだろうなぁ…

恵「…ただいま」

「お帰り♪」

恵「……トア…来てるの?」

「フフ♪うん、トモと話してる(笑)」

翔葵「お前みたいに植え付けられてねぇんだよっ!簡単に言うなっ!」

智「トアっ」

喧嘩になってしまった二人。
トアが飛び出して行こうとして、突っ立ってるアヤに気付き真っ赤になった。

小さく『…アヤ』って呟くトアに、赤くなりながらもアヤは抱き付いた。

恵「…トア///」

翔葵「…///」

恵「あたし///……好きだから///もう、いいよ///これから、あたしが、言う///…喧嘩、しないで?」

翔葵「…アヤ///…ごめん///……好き、だよ///…ちゃんと、俺も、好きだから///」

抱き締め返すトア。
目の前の光景に、嬉しくなっちゃって。
だけど邪魔しちゃ悪いから、そっとその場を離れた。

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