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第2章 新世界


最後にチカは綾香さんをも殴り…

戻って来たチカはあたしの頭を撫でて肩を抱く。

智翔「てめぇら。今後、こんな事があったらマジで殺すからな。……綾香」

綾香「はい」

智翔「…てめぇのチームだろ。しっかり見張っとけ。…次はねぇぞ?」

綾香「すいませんでした」

「…フゥ……ごめん、なさい…あたしの、所為、で…ック…」

もうこれ以上泣くもんかと、必死で堪えて皆に頭を下げた。

翔「チエちゃん…」

「せっかくの、集会、なのに……時間も、ないのに…ごめんなさい…」

潤紀「チエちゃんの所為じゃないでしょ?」

「…ありがと、ございます……でも。…あたし、は……こんなんだけどっ……フゥ……チカの、女だからっ……ハァ…チカが、隣に居れば、いいって言うからっ……ごめんなさいっ…あたし、は…チカの傍に、居ますっ…こんなんだけど、許してくださいっ…チカに相応しいって、言われる様にっ…頑張る、からっ!」

必死で涙を我慢して。
震える声を何とか腹に力を入れて張り上げて。

深く深く頭を下げた。

静まり返った倉庫の中。

怖くて怖くて…
足が震えてた。

ふざけんなって、声が怖い。
お前なんかって、言われないか不安。

だけど…

静まり返った倉庫の中に、一気に拍手と歓声が響き渡った。
吃驚したのと、恥ずかしさから顔を上げられない。

突然、腕を引かれて。

智翔「…分かったか?…こいつが、俺の女だ。……良い女だろ♪?」

チカの声に歓声が大きくなる。
隣のショウが爆笑しながらあたしの頭を乱暴に撫でてくれた。

翔「格好いいよ?チエちゃん♪」

潤紀「マジ格好いい♪」

真っ赤なあたしは、隠れる場所がなくて、チカの胸にしがみ付くしかなかった。
更にショウとジュンくんに笑われたけど…

凄く凄く、スッキリして。
嬉しくなったから、ちょっとだけ見上げて笑った。

目が合ったチカに、キスされそうになったから両手で阻止した。

心底残念そうなチカに、あたしは笑い声を上げた。


いつもよりかなり短い時間の走りだった。

それでも、皆が皆…何だか凄くテンションが高くて。
チカと乗ってる車に近付く人たちはその度に手を振ったり色んな音色のラッパを鳴らしたりしてくれる。

あたしがそその度に手を振るから、チカがムッとするのを侑くんが爆笑してた。

倉庫に帰って少しだけ話をしたチカ。

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