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第12章 賑やかな日常


頷いたチハルは泣きそうなのを必死で我慢してた。

兎に角、チハルはトモに忠実で。
アヤが大好きな次男坊。
トモの言う事は絶対だと思ってるチハル。
トモはトモで、チカが絶対的存在だから。
何があろうとアヤを守るんだと、チカの教えを忠実に守ってる。

「ありがとう、チハル。でもさ、チハル押されたかもしれないけど、カズマも押されて転んだでしょ?」

知翔「…ん」

「じゃあ理由は兎も角。謝らなきゃね?」

知翔「…」

「…違う?」

知翔「…んーん」

「フフ(笑)悔しいよね。大好きなお姉ちゃん馬鹿にされたら。でもやられたからって、やり返すのは違うってカッカと思うんだ。トットは言ってなかった?」

知翔「…ガマンすることも、おとこにはだいじって…」

「ね?トットもいつも我慢してる。トモとアヤと、チーの為にね?」

頷いたチハルを抱き締めた。

その後、悔しいながらもカズマに押してしまった事をちゃんと謝ったチハル。
偉いって、たくさん抱き締めてあげた。

智翔「…そっか…チハルは偉いな?」

智「エラい♪…ムカついてもちゃんとごめんね出来たんだもんな?」

「ねぇ♪」

知翔「…へへ///」

恵「ありがとう、チハル。ごめんね?あたしのせいで嫌な思いさせちゃったね…」

智翔「お前らは良い子だ♪…兄弟思いで父ちゃん泣きそうだ(笑)」

チカの言葉に全員が笑った。

そんな事があってから、チハルは少しずつ大人になりながらも、ちょっとやんちゃになり始めてる。

智翔「…完全に俺の血だな(笑)」

「フフ(笑)かもね(笑)…でも優しい上でのやんちゃだしね?」

リビングのソファでビールを飲みながら煙草を咥えるチカ。
肩に頭を乗せて笑えば、額にキスをくれる。

恵「…母さん」

「んー?どうしたの?」

リビングのドアの前、入って来ないアヤ。
チカの前で話せないのかもしれないって思って立ち上がろうとしたら、『便所』ってチカが立つ。

ポンとアヤの頭を撫でて出ていった。

「フフ(笑)…おいで?」

ソファをポンポン叩けば、アヤが隣に座る。
ふわっと抱き締め『どうしたの?』って声を掛けた。

抱き付いたアヤが、暫く声もなくそのままで。
六年生とは言ってもまだまだ子供のアヤの背中を擦ってた。

やっと話し始めたアヤ。

恵「母さん、さ…どっちが、先に好きになったの?」

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