
Restart
第12章 賑やかな日常
ソファで久し振りに抱かれた。
優しくはしてくれたけど、やっぱり声を我慢するのは本当に大変で。
チカがキスをしてくれたり、指を咥えさせたり…
手の掛からない子たちとは言っても、やっぱり双子を育てるのは楽ではないから、どうしたって自分の事までは手が回らない。
疲れきった髪と肌。
それでもチカは綺麗だって言ってくれる。
愛してるって毎日必ず言ってくれる。
寝室に置いた二段ベッド。
気持ち良さそうに眠る二人の布団を直し、頭を撫でた。
自分たちもベッドに入り、抱き締めてくれるチカの腕の中、目を閉じる。
双子の保育園での初めての行事。
発表会が土曜にあって。
二人は帰って来てからもあたしに音楽を掛けさせて踊りの練習をしてる。
人見知りのアヤの為に、トモはフリを何度も教えてて。
間違える度に泣きそうな顔でトモに『ごめ、ね…トモ…』って謝ってる。
そんなトモも、アヤの頭を撫でては『だいじょうぶだって♪もっかいやろ?』って優しく声を掛けてた。
「…もうさぁ…こっちが泣いちゃう…」
智翔「フハッ(笑)…そっか♪チエに似て、トモはマジで優しいな?」
「違うよ…チカに似たんだよ♪」
智翔「いや、あれはお前だ」
翔「なぁ…どっちでもいいだろ。…ってか、どっちにも似てるよ(笑)」
呆れた声で遮られ、しまいにはそんな嬉しい事言ってくれるショウが、葵ちゃんとトアと3人で遊びに来てる。
葵「そう言えば…トアがね?アヤは俺のもんだ!って気安く触んなって、保育園の公園で啖呵切ってたの(笑)」
「…へぇ♪格好いいじゃん♪」
智翔「……アヤは誰にもやんねぇ」
翔「あはは(笑)!チカ(笑)…餓鬼の話真に受けんなって(笑)」
そんなショウと葵ちゃんの笑い声を完全無視するチカ。
「……アヤだっていつかはお嫁に行くんだよ?」
智翔「は?許さねぇよ、んなの」
アヤの事になるとこうして子供相手だろうとムキになるチカ。
双子とトアは言わば幼馴染みで。
トアはしっかりアヤを守るんだと、保育園に入る前から言い続けてる。
まぁ…
どこまでその思いが続くかは分かんないけど(笑)
小さな子供の話として、あたしもショウたちも微笑ましく見守ってる。
チカだけは、本気だからいつも笑ってた。
翔葵「トモ。オレはアヤをずっとまもるからな?」
智「トアがついてるならあんしんだ」

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