
Restart
第11章 幸福と不安は隣り合わせ
3人分のコーヒーを淹れ、チエにオレンジジュースを出した。
翔「あー…悪い…こいつ、コーヒー飲めねぇ…」
「悪い…これしかねぇけど…」
葵「…すいません、ありがとうございます」
コーヒーを下げて、チエと同じオレンジジュースを出し直す。
「フッ♪……おめでとう♪」
翔「…///」
「…結婚すんのか?」
翔「あー///…実は、さ///…餓鬼、出来て///」
知恵「えっ?本当っ?」
翔「…おぉ///」
「「おめでとう♪」」
真っ赤な顔した二人に、あんまり笑えば可哀相とは思いつつも、笑ってしまう。
女を切ったショウは、コンビニで絡まれてた彼女を助けてやったらしい。
まるでドラマの様な出会いだと、チエが若干興奮気味。
極度の人見知りらしい彼女。
ショウは助けた後、彼女に物凄く小さな声で礼を言われて、"そう言うの、ちゃんと顔上げて言いな?"って言ったと言う。
顔を上げた彼女を見たショウは、衝撃を受けたらしい。
翔「…マジで……チカの言ってたの、分かったわ(笑)」
「フハッ(笑)」
翔「もう、必死だった(笑)…このまま帰っても絶対ぇ二度と会えねぇと思ったから」
何とか彼女の名前と連絡先を聞き出したショウ。
彼女は怖くて仕方なくて、逃げようとも思ったらしいけど…
『優しい声だったから///』って物凄く小さな小さな声で呟いた。
俺たちが結婚式を終えてから、付き合い始めたって言う。
それまでは飯を食いに行ったりする程度だったけど、会う度にショウは気持ちを伝えてたらしい。
翔「マジで、必死だった。こいつ逃したら、絶対ぇもう居ねぇと思ったからな(笑)」
知恵「フフ♪…どうしてショウと付き合う事にしたの?」
葵「…優し、かった///…です///……私、こんななの、に///…ずっと、話、してても、待って、くれて///」
「…昔のチエみてぇ(笑)」
真っ赤になって俯くにいいだけ俯く彼女。
出会った頃のチエを思い出し笑ってしまう。
人見知りと恥ずかしがり屋の彼女の言葉を、ショウはゆっくり待ってやってた。
兎に角、こいつと決めた奴にはとことん優しいショウ。
彼女はこれまでそんな人間に出会った事がなかったと言ってた。
付き合いから二年が過ぎたつい最近、彼女の妊娠が分かったショウ。
『昨日、実家行ってきた』と。
翔「…親父に殴られた(笑)」

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