
Restart
第11章 幸福と不安は隣り合わせ
その後、ギリギリまでチエの傍に居た俺。
翔母「フフ(笑)まだ確定は出来ないみたいだけど、良かったね?」
知恵「…はい」
「おばちゃん、上には居ねぇんだろ?」
翔母「あたしは外来だからね。…でもちょこちょこ様子見に来るよ♪」
お袋の様に、チエの頭を撫でた翔のお袋。
俺は何より安心だった。
帰る頃、チエが物凄く寂しそうな顔するから、後ろ髪引かれる思いで病室を出る。
家に帰り、ボーッと煙草を咥えた。
携帯が鳴ったのは帰ってきてから一時間くらい経った頃。
「…はい」
知恵『…チカ』
「どした?」
知恵『…』
「チエ?」
知恵『……帰りたい』
「フハッ(笑)…早ぇよ(笑)」
知恵『だって…』
「頑張れ。…腹の子の為だろ?…俺もチエのTシャツ抱いて寝るわ(笑)」
知恵『…ねぇ』
「んー?」
知恵『……明日…来る?』
「フッ(笑)…行くよ♪仕事終わったら真っ直ぐ」
電話の向こうから、チエを呼ぶ看護師の声。
夕飯らしい。
入院したチエに、飯をちゃんと食えとか、弁当ごめんとか…
「チエ。俺の心配はいらねぇから。大丈夫。ちゃんと会いに行くから」
知恵『…ごめん』
「ごめんな?一緒に居てやれなくて。…けど、前とは違う。ちゃんと会えるんだから」
あの頃は、俺が刑務所に居た所為で会えずに居た。
だけど今は違うから。
この日から、チエは毎晩電話だったりメールを寄越す様になった。
それでも…
「…チエ?」
知恵「チカ♪お帰り♪」
涼香「…チカ、さん」
「…誰だお前」
知恵「ほら、前に倉庫で…あたしと喧嘩したじゃない(笑)」
あぁ…
チエに好きならケリ付けろって言われた…
俺だけは譲らねぇって啖呵切られた(笑)
『何で涼香が居るんだ…』と呟けば、チエが一瞬でムッとした顔をする。
あっさり名前が出て来た事が気に入らないらしい(笑)
そんなチエを見て笑った涼香。
隣の病室に入院してると説明したのはチエ。
子宮筋腫?とか言う病気の疑いで入院してるらしい。
何だかよく分かんねぇけど、二人は仲良くなってた。
「まぁ…チエの気が少しでも紛れてんなら安心だ(笑)」
涼香「フフ(笑)…チエさん、ずっとチカさんの話っすよ(笑)」
知恵「…///」
頭を撫でれば更に赤くなる。
涼香が出て行って、ベッドの端に座ると手を繋いだチエ。

作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える