
Restart
第2章 新世界
『ねぇ、マジで何?あの女』
『ね?何でチカさんあんな女連れてんだろ(笑)』
『…絶対あたしの方がだよね(笑)』
『はぁ?あたしだろ(笑)』
『あれじゃね?…またヤるだけっしょ?』
『だよね(笑)…けどさぁ、あんた一回だけ抱いてもらえたんでしょ?いいなぁ…』
『マジ最高だった♪…もうさ、他の男無理(笑)』
『あー…あたしも一回でいいからお願い出来ないかなぁ…♪』
『試しに声掛けてみなよ♪…イケるかもよ♪』
『えぇ…ボコられたらどうすんだよ(笑)』
そんな会話に、あたしはトイレから出る事が出来ず…
下品な笑い声を上げながら出て行った。
それでも、あたしは動けずただただトイレに隠ってた。
どのくらいそうしてたかな…
もう出発したよね…
あたしの為だけに待ってるなんて、あり得ないだろうし…
綾香『…チエさん?綾香です。…大丈夫ですか?…具合でも悪いです?』
「…」
綾香『チエさん?』
さっきの女性たちのチームを纏めてる、綾香さんが何度も何度もノックする。
『…大、丈夫、です…ごめんなさい』って、何とか声に出した。
静かになったから出て行ったと思ってドアを開けたら、綾香さんがそこに居るから、慌ててまたドアを閉めようとしたあたしの手首を掴んだ。
綾香「チエさん。…何があったんです?」
「…何でも、ない、です」
綾香「…ねぇ。信じてくれません?…あたし、チカさん尊敬してるんです。その人の大切な人、守りたいんですよ」
「だったら…綾香さんも、チカに……何でも、ない…」
綾香さんはあたしをギュッと抱き締めて来る。
さっきの女性たちとすれ違った事に、きっとあいつらだろうと低い声で言うから、違うと必死で訴えた。
腕を引かれて無理矢理トイレから出され…
翔「チエちゃんっ…大丈夫か?具合悪い?」
智翔「……チエ」
眉間に皺を寄せた、チカ。
完全に怒ってる。
突っ立ったままのあたしの背中を押した綾香さんが、チカに何かを耳打ちすると駆けていく。
あたしは慌てて綾香さんの腕を掴もうとしたけど、チカにそれを遮られた。
綾香「…てめぇら……何話してた」
『な、何すかっ…何も話してないっすよっ』
三人の女性たちを、綾香さんは蹴り付け殴ってた。
「ごめんなさいっ!あたしが、悪いんですっ!…ごめん、なさい…」
チカに羽交い締めにされた。

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