
Restart
第11章 幸福と不安は隣り合わせ
ゆっくり、味わう様に差し込む。
痺れる様な、溶けてしまいそうな感覚。
キュッと、まるで離さないと言ってるかの様に締め付けてきた。
一つになれたこの瞬間が、堪らなく幸せだ。
それと同時に、このまま溶け合ったままでいたいとさえ思う。
今まで生きてきた中で、こんな感情が初めてで。
これまで本気でのめり込んだのはバイクくらいだった俺が、好きとか愛してるなんて言葉じゃ全然足りない程の想いになるとは思ってもなかった。
知恵「…ハァ……チカ…泣かないで?あたしは何処にも行かないから。愛してる」
綺麗な指で頬を拭われ、泣いてた事に気付く。
優しいチエの微笑みに胸が温かくなった。
「チエに伝えたい想いがあり過ぎて…けど、思い付く言葉じゃ全然足りねぇんだ」
知恵「…本当だね…あたしも、いつも思う。チカに愛してるって言っても、何回も何回も言ってるのに足りない…」
『一緒だね♪』と。
優し気に笑ったチエにキスをした。
俺の涙が綺麗だと微笑むチエ。
知恵「いつも強くて格好いいチカだから、こんな姿見るとキュンキュンしちゃう♪」
「フッ(笑)…ここも…キュッて、締まったぞ(笑)」
知恵「ぁぁ…んん…狡ぃ…急、に…ぁぁぁ…」
「…格好いい俺が、いいんだろ(笑)?」
知恵「んぁぁ…ハァ…ぁ…ぅん…でも……チカ、なら何でも…いぃ…んん」
ゆっくり大きく抽挿すれば、さっきまでの優しい微笑みは一瞬で消え去る。
あっと言う間に恍惚の表情。
眉間の皺がチエの快楽を表してる。
深く深く打ち付け、仰け反り喘ぐ声に身体が興奮した。
揺れる胸に顔を埋めると、抱き締めてくれるチエ。
何度も俺を呼び、愛してると繰り返し。
深くキスをして…
隙間もないくらい抱き締め合い、チエがイッた後、俺も追う様に奥の奥へと吐き出した。
知恵「チ、カ…好きよ?愛してる♪」
「あぁ、愛してる」
優しいキスを何度かすると、幸せそうに微笑み眠ってしまった。
身体を綺麗に拭き、『ありがと』と小さく囁くと、キスをして俺も目を瞑った。
目を開けたら、気持ち良さ気に眠るチエ。
もう後数日で、また年が明ける。
来年はどんな年になるだろう。
今年より、もっと笑う時間が多いといい。
不安や涙は少なければ少ない方がいい。
それでも、こうして傍に居る。
例えお前が泣いても、抱き締め涙を拭ってやるから。

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