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第11章 幸福と不安は隣り合わせ


ショウとトイレの前で会ったらしい。

知恵「…スーパーの人に、言い寄られてハッキリ断ったの。結婚してるし興味ないって。それにね?」

「…あぁ」

知恵「あたしが結婚してるの知らない筈ないって言ったの。そしたら逆ギレしてきて。ショウに助けてもらった…だから…チカを、責める様な事、言えた義理じゃない、のに…ごめん…」

「…ハァ…」

知恵「ごめんっ…チカ…怒んない、で…」

「…怒ってねぇ…けど、どいつもこいつも、結婚してても良いとか…意味分かんねぇ…」

知恵「…そんな事、言われたの?」

マジで、こいつを外に出したくなくなる。

でも、まぁ…
"智翔"なんて入ってたって、女みたいな名前じゃ効果なんてねぇよな…
餓鬼の頃、それで笑われた事あるくらいだし。

知恵「…チ、カ?…怒って、る?」

「いや。…お前の事、閉じ込めてぇ…マジで」

知恵「…」

「誰の目にも触れさせたくねぇ。ずっと外に出んなって。…言いたくなる」

ギュッと抱き付くチエが『…いいよ?そうするよ』って呟く。

知恵「ごめんね?…あたし、何処も行かない。チカが心配になるなら、そうする」

「…フッ(笑)…嘘だよ(笑)」

知恵「んーん…本当にいいよ?あたし…チカだけで、いいもん」

「ありがと」

抱き締めキスをした。

俺の上着を嬉しそうに抱き締めてた今朝。
今、チエは俺の傍だけで十分だと泣きそうな顔をしてる。

結婚してても狙われるチエは、それだけ綺麗な女だからで。

自慢して見せびらかしたいくらい出来た女なのに、俺はどうしてもこの腕の中で閉じ込めておきたくなる。

こんなに独占欲の塊だったんだと、自分に呆れてしまった。

「…愛してる、チエ」

知恵「あたしも…愛してる」

唇を指で撫でれば、期待の隠った瞳を向けてくる。
息を吐く様に笑う俺に、チエの瞳は早くと言わんばかりだ。

頬を撫でながら、重ねれば…

嬉しそうに笑うチエを抱き締め、咥内を堪能した。

何度も離れては角度を変えて重ねる唇。
長い間堪能したキス。
蕩けた顔で見つめてくるチエに、俺はもう止まらない。

そっと押し倒し、セーターの中に手を忍ばせれば、『…冷たっ(笑)』と笑った。

胸に触れて優しく撫でれば甘い吐息を溢す。

撫でながらホックを外し、直で触れる。

知恵「ん…フゥ…」

セーターを捲り上げ唇を寄せた。

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