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第10章 当たり前を守る為


お腹を撫でられ素直に話した。

「……赤ちゃん…来ない、から」

ピタッと手を止めたチカ。
優しく優しく抱き締めてくれる。

智翔「…二人で病院行くか」

優しい声だった。
あたしも、ちょっとは考えた。
だけど…
きっとまだ二人で居ていいよって言ってくれてる気もしてるから。

首を振るあたしの顔を覗き込むチカにキスをする。

「…きっとさ。…まだ二人で居る事を許してくれてる気がするの」

智翔「…」

「そのうち来てくれるって…赤ちゃんが寂しくなったら、きっと会いに来てくれる気がしてるから♪」

智翔「フッ♪…かもな♪」

頭を撫でてくれた。

チカの誕生日なのにあたしの方が幸せにしてもらった気がしたけど。
喜んでくれたから良かった♪



あっと言う間に冬が来て。

クリスマスイブを二人で過ごし、25日はショウたち皆に誘われて結婚式の二次会で使わせてもらったバーに行った。

Beastのメンバー全員とはいかなかったけど、大半の人たちが集まってて、マスターが貸し切りにしてくれてたらしい。

飲んで騒いで笑って。

やっぱりかなりお酒が進んだ頃、チカとショウの腕相撲が始まる。
今回も、結果的にはチカが勝ったんだけど…
チカが『どこが鈍ってんだよ(笑)』って笑うくらい、ショウは強くなってるらしかった。

工場で働いてるショウは毎日かなりの力仕事をしてるみたいで、そのお陰かもって笑ってて。

翔「もう次は勝てっかもな(笑)」

智翔「…やべぇな。…鍛えとくか(笑)」

そんな二人の会話に全員が笑った。

潤紀「俺、いよいよプロポーズしますっ!」

「「「おぉぉ♪!」」」

突然立ち上がったジュン。
大きな声で宣言するから、全員が歓声と拍手を送る。

侑「良いなぁ…」

ポツリ呟く侑くん。

彼女が居ないのかって思ったけど、何となく聞くのを躊躇わせる雰囲気だった。

翔「お前は理想が高過ぎんだよっ(笑)」

涼太「そうそう!お前ね、言っとっけど!…チエさんみたいな完璧な人、居る訳ねぇんだからなっ?」

智翔「あ?どう言う事だ」

涼太「こいつ…チエさんみたいな人がいいっつってんすよ(笑)…居る訳ないっすよね(笑)?」

吃驚して口にしてたお酒でむせ返る。
背中を擦ってくれるチカが『…まぁ、見つけたら紹介しろ(笑)』って笑ってた。

侑くんは『…実は///』って呟いた。

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