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第10章 当たり前を守る為


手の甲から、手首に掛けて切れたあたしの手。
それは割れた瓶の破片を投げられた所為。
あのままだったらユカちゃんがもっと酷い怪我してた。

智翔「綺麗な手、傷物にしやがって」

「…」

智翔「傷痕、綺麗になればいいな?」

包帯の上からそっと…触れるか触れないかくらいの軽い軽いキスをした。

いつも言ってくれる。
綺麗な手って。

「…チカ」

智翔「ん?」

「お願いあるの」

智翔「うん」

「お風呂…」

いつもは仕事から帰ると直ぐに済ませちゃうから、寝る前にあたしは入ってるんだけど、この手だと一人で入るにはなかなか、厳しいと思う。

濡らすなって言われたし…

結果、包帯の上から袋を被せた状態で、お風呂にチカと入る事にはしたんだけど。
別に初めて一緒に入る訳じゃないからそこまで恥ずかしくはない。

ないんだよ?
ないんだけど、ね?

袋を被せるタイミングを間違えた所為で、自分で脱ぐのが非常に脱ぎずらい。

智翔「ほら、バンザイ♪」

楽しそうに、チカが脱がせてる。
ちなみにチカは既に全裸。

智翔「チエ、ほら。恥ずかしがってないで早く。風邪引いちまう」

「ねぇ、ズボンくらい脱げるよ///」

言ってる間にブラジャーを外され、さすがに恥ずかしい。
だってさ…
エッチする時の甘い雰囲気とかじゃないんだよ?
恥ずかしいじゃん///

全裸のチカに全裸にされて腕を引かれる。

兎に角ずっと楽しそうなチカ。

シャワーを掛けられて体を泡だらけにされた。

「ん…ねぇ、チカ…んん…」

智翔「何だ(笑)?」

「もぉ…わざと、でしょ///」

智翔「何が(笑)?…ちゃんと洗ってんだろ♪」

「んぁ…やぁ…ちゃんと、洗って、よぉ///」

絶対わざとなんだ…
だって、手付きが厭らしいもん…

背中を擦ってくれてホッとしてたら、『あ、悪い(笑)』って胸を鷲掴むチカ。

「んぁ…ちょっ…ぁぁ…チ、カ…」

智翔「んー?」

秘部まで擦られたら、もう我慢なんて出来ない。
『…濡れてる(笑)』って言われて、結局イかされた。

膨れっ面のあたしは今、髪を洗ってもらってる。

智翔「チエ?ごめんって…悪かったよ」

「…」

智翔「チエ…」

「……上がってからに、してよ」

智翔「ん?」

「お風呂っ!…上がってから」

智翔「あぁ♪…ごめんな?調子ん乗った…マジでごめん」

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