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第10章 当たり前を守る為


あんまりにも来るから、ユカちゃんはとうとう和くんに話したらしい。

佑加「凄く、怒られちゃった…」

「そっか…でもユカちゃんの気持ちも分かるけど、和くんの気持ちも分かるなぁ…やっぱり心配だもんね?」

佑加「うん…同じ事言われた…」

頭を撫でてあげたら苦笑いする。


品出しを始めたユカちゃん。
あたしはレジで接客中。

翔「…よぉ♪久し振り♪」

「ショウ♪久し振り♪」

今日は早く帰れたらしいショウが、ビールの箱を手にレジに来た。
話しながら会計を始めてお釣りを渡した瞬間、奥からユカちゃんの声が聞こえる。

佑加「ちょっ!やめてっ!」

慌てて駆け付ければ、腕を掴まれてた。

男「なぁ、俺が悪かったって…頼むよ…ユカ」

「ユカちゃんっ!」

佑加「離してよっ!仕事中って言ってるじゃないっ!」

翔「何だどうした?」

「ショウ!あの人ストーカーなのっ!」

翔「ストーカー?…なぁお兄さん、離してやんなよ」

暴れたユカちゃん。
腕を掴んだままの元カレ。
勢い余ってユカちゃんの手が元カレの頬に当たって、激昂した元カレがユカちゃんを平手打ちしてしまった。
その勢いでユカちゃんが倒れて酒瓶が床に散乱する。

翔「女に手上げるとか、最低だよ(笑)?」

ショウがそう言いながら男の人を取り押さえてくれた。
片手に電話を持った店長が走ってきて警察に通報してる。

「大丈夫?…どっか痛い所は?」

佑加「…大丈夫……痛っ」

足首を押さえたユカちゃん。
その手には血が付いてて、手首が切れてた。

「病院行こ?…ね?もう大丈夫だからね?」

押さえ付けてた男が未だ暴れてて、さすがのショウも息切れしてる。
側にあった割れた瓶を投げて来て、咄嗟にユカちゃんを庇った。

翔「てめぇ…マジで殺すぞ」

久し振りに聞いたショウの低い声。
元カレがやっと大人しくなった。

やっと警察が来て男は連行されていった。

事情をって言われたけど、先に病院ってあたしが言ったから、後で話を聞くって事になって。
タクシーを呼んでくれた店長。
ユカちゃんと病院に向かった。
ショウもバイクで一緒に来てくれてる。

体を支えて病院の中に入ると、ショウのお母さんが居た。

翔母「あらあらどうしたの?」

「手首を切っちゃったのと、足首が痛いみたいで…」

足を引き摺りながら連れられたユカちゃん。

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