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第10章 当たり前を守る為


またスーパーのバイトに行き始めて、一週間経った。

お姉ちゃんの結婚式から帰ってきて、皆にお土産を渡したら物凄く喜んでくれて。
ユカちゃんにも綺麗なネックレスをあげた。

本当に可愛いユカちゃんは何だかあたしに妹が出来たみたいで嬉しい。
時々和くんの愚痴を溢したりするけど、本当に大好きって伝わってくるんだ。

夕飯を食べながらそんな話をしたら、チカはいつも笑ってくれる。
あたしが楽しそうなのが一番嬉しいんだって♪


今日はレジにユカちゃんが居る。
あたしは棚の商品を並べる品出しをしてて。
裏に商品を取りに行って戻ったら、ユカちゃんの声が聞こえてくる。

棚の陰から覗いたら、男の人と話してるユカちゃん。
何だかちょっと嫌がってる様に見えた。

「…ユカちゃん?どうしたの?」

佑加「…あ、チエちゃん…大丈夫、何でもないから…」

そうは言ったけど、少し震えてるみたい。
『代わろうか?』って言ったんだけど、首を振る。

男「じゃあまた来るわ♪…考えといて♪?」

男の人がそう行って帰っていった。
『ごめんね?大丈夫だから』って笑ってたけど、その顔は少し引き吊ってた。

休憩の時間にユカちゃんが『元カレ、なの…さっきの…』と。

聞けばご飯に誘われたって言う。

もう今は彼が居るからってハッキリ断ったユカちゃん。
それでもしつこかったって言った。

「……って。ユカちゃんね?絶対和くんに言わないでって言うの。嫌われたくないからって」

智翔「んー…けど、んな事で嫌う様に見えねぇけどな?」

「うん…でもあたし、ユカちゃんの気持ち分かるんだ。そんな事ないって、ちゃんと分かってるんだけどね?やっぱりチカに嫌われたくないって、思っちゃうもん」

ちょっとだけ笑ったチカ。
『今はまだ言わないでおく』って言ってくれた。

智翔「…けど。ヤバい事んなる前に、ちゃんと話せよ?」

真剣なチカにしっかり頷く。
額にキスをして笑ってくれたチカに『大好き♪』って抱き付けば、『愛してる(笑)』って返ってきた。


それからも、毎日ではないけどユカちゃんの元カレは会いに来てた。
あたしと、仲良くしてくれてるおばちゃんで何とかガードしてる。
店長に話して裏での仕事に回してもらおうっても言ったんだけど、ユカちゃんがそれは申し訳ないからって頷かなかった。

やっぱり、強引でもそうしたら良かった…

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