テキストサイズ

Restart

第9章 平穏な日々を…


お袋がそれを聞いて眉を垂らし、親父は小さく頷いた。

父「…チカの言う通りかもな?チエちゃんの思い出が後悔じゃ可哀想だ」

知恵「…ごめんなさい」

「式が終ればいくらでも付き合ってやる♪…な?」

知恵「うん」

ライ「あぁ…やっぱりチカは素晴らしい♪…ボクも見習わないと♪」

美奈「ライは十分素敵よ♪」

イチャイチャし始めた姉貴たち。

こっそり俺の手を握るチエが『…ごめんね?チカ』って小さく呟いたから、頭を撫でた。

途中、こっそりトイレに立ったチエ。

なかなか戻って来ない事が心配で、トイレを見に行ったら…
現地の人だろうか、三人の女性に囲まれ腕を掴まれたチエが困った顔してオロオロしてた。

男「…どうしたんですか?」

知恵「あ、えっと…」

見知らぬ男。
『…チエ』って声を掛けたら、泣きそうな顔で。

「どした?」

知恵「分かんない…英語でいっぱい何か言われて…」

『妻に何か?』と聞けば、早口の女性たち。
さっぱり聞き取れない。

男「あはは(笑)…奥さんでしたか(笑)彼女たちは子供が迷子になってるって勘違いしたって(笑)」

女性たちの『Sorry(笑)』って声に苦笑いする俺の横で、チエが膨れっ面してた。

父「大丈夫か?チエちゃん」

母「何かあったの?大丈夫?」

「フッ(笑)…迷子の子供って勘違いされてた(笑)」

ライ「そうでしたか(笑)…小柄だしこっちの人たちが見れば童顔に見えるからかもしれない(笑)」

笑いを堪えてる親父とお袋。
姉貴もライもニコニコしてる。

「ちょっと小さいだけで酒飲める立派な大人なのにな?」

知恵「ムゥ…チカだって笑ったじゃん…」

不貞腐れたチエ。
頭を撫でようとしたけど、そこは肩を抱き寄せるに留まり、頬にキスしてやった。

赤くなったチエを、親父たちがとうとう笑った。


ホテルに帰ってきて、姉貴たちとはエントランスで別れ。

「ちょっと外歩いて来るわ」

母「行ってらっしゃい♪」

チエと手を繋ぎ海辺に歩いて行く。
まだ少し不貞腐れ気味のチエ。

「フフ(笑)…まだ怒ってんのか?」

知恵「…だって…」

「いつまでも不貞腐れてたら部屋戻るぞ?」

知恵「嫌だ…」

「せっかく来たのに…チエの事は俺が分かってれば十分じゃねぇの?…俺だけじゃ不満か?」

知恵「そんな事ない。…チカだけでいい♪」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ