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第9章 平穏な日々を…


中身を見た姉貴。

美奈「……ちょっと……どうしよ…あたし、泣きそうなんだけどっ」

ライ「ありがとうチエ♪…凄く素敵だよ♪」

ブライアンにハグされ、姉貴には羽交い締めされる勢いで抱き締められたチエ。

喜んでもらえて嬉しかったらしいチエまで泣きそうな顔してた。

「ほら、いつまでそうしてんだよ…」

美奈「…邪魔しないでよっ今感動の最中でしょっ?」

「…ハァ…いいけど。……店、予約してんじゃねぇのかよ。遅れんぞ?」

美奈「ハッ…やだちょっとっ!早く言いなさいよっ!」

「俺かよ…」

ブライアンと手を繋いだ姉貴に連れられレストランへ。
親父たちとチエ3人が笑った。
何となく腑に落ちない俺。
手を繋いだチエがニッコリ笑うから、どうでもよくなった(笑)

姉貴はお洒落なレストランではなく。

住民が通う観光客の少ない店に連れてきた。
観光ガイドなんかに載ってる店は日本人が多くて賑やか過ぎるらしい。
あんまりガヤガヤした場所が得意じゃない俺と親父。

美奈「チエちゃんごめんね?…こっちの方がゆっくり落ち着けると思ったの…」

知恵「全然全然♪…あたしもその方が好きだから♪」

普段俺と居るチエまでが賑やかしい場所が苦手になった。
それに、殆んど外で食う事もないから余計だろう。

地元の料理を堪能した俺たち。

ビールを飲む俺と親父、ブライアン。
綺麗な色のカクテルを飲むチエたち女性陣。

知恵「フフ♪美味し♪」

「…飲み過ぎんなよ?」

知恵「大丈夫♪」

ジュースみたいな、それ。
気付いた時には既に酔い始めてる。

まぁ、親父も居るし…

大丈夫だろう。
そう思いながらも、さすがに飲み過ぎじゃねぇかと思い始めたのは、チエが俺に寄り掛かって来たから。

「もうそれでやめとけよ?」

知恵「…何でぇ?」

「…明日式に出られなくなるぞ?」

知恵「フフ♪大丈夫♪」

「チエ」

知恵「…」

低めの声に、ピクッと肩を揺らす。
小さな『…ごめん』が聞こえて、親父が爆笑する。

母「良いじゃないねぇ♪?」

「駄目だ。…せっかく楽しみにしてんのに、頭痛ぇって台無しになんぞ?」

飲むのも、酔っ払うのも、全然俺はいい。
明日何にもねぇなら。
だけど、姉貴の結婚式を楽しみにしてたのに、二日酔いなんかで台無しにでもなったら、絶対後々まで後悔する。

んなの、可哀想だろ。

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