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第9章 平穏な日々を…


砂浜を歩いて『…綺麗だねぇ♪』と、すっかり機嫌を直したチエが微笑む。

「…俺にはやっぱチエの方が綺麗だけどな(笑)」

知恵「フフ(笑)…お世辞でも嬉しい♪」

「お世辞なんか言った事ねぇだろ、俺」

知恵「ありがとう♪」

腕に抱き付いたチエにキスをした。
誰も居ないからかやっぱり嬉しそう。

知恵「何かさ…自分の結婚式じゃないって、こんなにワクワク出来るんだね♪」

「ははは(笑)チエは前の日泣きそうなくらい緊張してたもんな(笑)」

知恵「…うん…朝なんてちょっとだけ吐きそうだった(笑)」

「フハッ(笑)」

本当に誰も居ない静かな砂浜。
チエを抱き上げ見つめたら、綺麗に微笑みキスをしてくれる。

知恵「愛してる。…チカに会えて…あのまま死ななくて良かった♪」

「フッ♪…幸せか?」

知恵「うん♪」

「さ♪…帰ってチエを頂こうか♪」

知恵「優しくね♪?」

「チエ次第かな(笑)」

知恵「駄目だよ(笑)?…声漏れちゃうから(笑)」

楽し気に笑ったチエと、ゆっくり歩いて部屋に戻った。



式の二時間前。
親父たちと姉貴の控え室に行った。

母「…はい、出来上がり♪」

お袋が既に居た。

知恵「お姉ちゃん……綺麗…」

白いドレスの姉貴。
チエがゆっくりハグをする。

美奈「チエちゃん、ありがとう♪…ブーケもイヤリングも、本当に素敵♪ありがとね?」

知恵「…良かった…凄く似合ってる……おめでとうお姉ちゃん」

泣き出したチエの頭を撫でた姉貴も、目が潤んでた。

「チエ。姉貴のドレスが濡れちまうぞ(笑)」

知恵「わぁ、大変っ…ごめんなさいっ」

母「さぁ、私たちは向こうに行ってましょ?…じゃあ後でね?」

式場に向かう最中、『ブライアンさん来なかったね?』って聞いてきたチエに『ファーストミートなんだって♪』ってお袋が言う。

首を傾げた俺とチエ。

母「フフ(笑)…ドレス姿をまだ見せてないの♪だから、式場で初めてブライアンは美奈のドレス姿を見るのよ♪」

知恵「へぇ♪素敵♪…あたしもそうすれば良かったかな…」

「ははは(笑)お前が選べないって俺に選ばせたんだぞ?無理だろ(笑)」

『そうだった(笑)』って笑ったチエ。
ドレスを見に行った日、物凄い量のドレスを前に選べないって呟いた。
しかも泣きそうな顔で。

それさえももう懐かしく思った。

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