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第9章 平穏な日々を…


結婚記念日とチエの誕生日から暫く経った頃、姉貴から結婚式の招待状が届いた。
また、チエが嬉しそうで。

その日まではまだ1ヶ月あるのに、もう既に何着ていこうと悩んでる。

「…ただいまぁ」

玄関を開けても、いつも駆け寄って来るチエの姿はない。

靴はあるから居るのは居る。

リビングに入ると、テーブルの上に広げられた、花?

「…ただいま♪」

知恵「うわぁっ!吃驚、したぁ…えっ?ごめんっ!もうそんな時間っ?」

「フフ(笑)…何してんだ(笑)?」

知恵「あのね?お姉ちゃんにブーケ作ってもらったでしょ?だから、あたしもって思って♪…ってか、ごめんチカ…今ご飯用意するね?」

「いいよ♪…何か取って食お?」

知恵「ううん、カレー作ってあるの。温めるからお風呂…」

「そっか、じゃあ俺が用意するから。そっちやってな?」

頭を撫でたら申し訳なさそうに眉を垂らした。

風呂を済ませて鍋のカレーを温め直し。

「あ。スーパーどうした?」

知恵「んー?今日行ってきた(笑)…店長ね?電話しようか迷ってたんだって」

「…チエに?」

知恵「うん、一人辞めちゃったみたい。だからまた使ってって言おうとしたのに先に店長に頼まれちゃった(笑)」

「ははは(笑)良かったな?」

知恵「それにね?ユカちゃんに抱き付かれちゃって(笑)」

「…ユカ?……あぁ、和の彼女か」

『そうそう♪』って笑ったチエは姉貴の為のブーケ作りをしながら話してる。
だから『そろそろ食えるぞ?』って言ったら、慌ててテーブルを片付け始めた。

カレーをよそってテーブルに置く。
カット野菜を見つけサラダにした。

知恵「ありがとう♪…ごめんね?」

「いいよ♪」

ポンと頭に手を乗せた。

知恵「お姉ちゃんってピアス開けてないよね?」

「あー…たぶん?」

知恵「じゃあやっぱりイヤリングかな♪」

ブーケに使った花を、小さなイヤリングにするらしい。

知恵「あ。パスポート作んなきゃ♪」

「…」

知恵「チカは?持ってるの?」

「…」

知恵「え?…何か、怒ってる?」

「……怒ってはねぇ」

楽しそうなチエは俺も嬉しい。
だから別に全然いいんだ。
ただ少し、つまんねえって思った俺って小せぇなぁ…

知恵「え?嫌だ、チカ?怒ってるよね?…ねぇチカ…」

慌てて縋るチエが可愛いから、不貞腐れてみた。

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