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第2章 新世界


大きな道路の真ん中を走るバイクの波。

先の先まで続くテールランプ。

ゆらゆら蛇行するランプとか。
チカチカと点滅するランプとか。

後ろを見たら、いろんな色のヘッドライトがキラキラ揺れてて。
『…凄いね♪』って声を掛けたら、チカが嬉しそうに笑う。

翔「チエちゃん?…チカのケツ。誰も乗った事ねぇんだよ?」

「…えっ?」

翔「今まで、誰も乗った事ない(笑)…俺くらいか(笑)?」

智翔「ははは(笑)…そう言やぁ、お前がコケた時乗せたなぁ(笑)」

「何、で?だって、彼女とか、居た事あるんでしょ?」

智翔「彼女なんか居た事ねぇ(笑)…女は居たけどな?」

「……違いが分かんない」

翔「あはは(笑)言ったでしょ?女なんかヤれればいいってしか思ってなかったって(笑)…こいつのケツは、ちゃんとした彼女の為に取ってあったらしいよ♪」

「…///」

智翔「ショウを乗せたのだけが悔やまれる(笑)」

翔「フフ(笑)…だから、チカの本気。ちゃんと受け止めてやって?本当にマジだから、こいつ」

恥ずかしいって思いながらも、そんなに想ってくれてるんだって聞かされて、ちょっと泣きそうだった。
回した腕に力を込めて、チカの背中に顔を埋める。

「…チカ…」

智翔「んー?」

「…ありがと…」

智翔「フフ♪…おぅ♪」

「……チカァ…」

智翔「んー?」

「………信じて…いい、の?」

智翔「いいよぉ~♪」

「あたし……信じる、の、怖いん、だ…」

智翔「絶っっ対ぇ!俺は裏切ったりしねぇよっ!」

「…フゥ…チカァ~…」

智翔「フフ♪…チエェ~♪愛してるよぉ~!」

愛してるなんて…
親にも、言われた記憶、ないのに…

チカの背中に顔を埋めるあたしの手を、優しく撫でてくれてた。
涙でチカの背中が濡れても、ただ笑ってて。

「……ちゃんと…チカの、事…信じ、て、みたい……もう…一人ぼっち、嫌、だよぉ…」

智翔「絶対ぇ一人にしねぇよ♪…ずっと傍に居るから」

光の波があたしたちを追い越していく。
道の端にバイクを停めたチカ。

振り向いて、頰に手を添えられた。

智翔「フフ(笑)冷てぇな?寒いか?」

「…んーん」

智翔「大丈夫。ずっと傍に居る。一人にしねぇから」

濡れた頰を拭うチカ。
優しく微笑み、あたしの唇を指で撫でる。

『…好きだよ』って、キスをした。

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