テキストサイズ

Restart

第9章 平穏な日々を…


次の日にチエはスーパーに行って、本当の事は言えないから家の事情だと言ってバイトを辞めてきた。
家の事情…
満更嘘でもない。
だけどチエは少しの罪悪感が否めなかったらしい。

それでも、毎日家で俺の帰りを待つチエに、前より笑顔が増えた気がしてホッとする。

「…ただいま♪」

知恵「お帰りぃ♪」

久し振りに飛び付かれた。

弁当箱を渡してキスをして。
夕飯を用意してる間に風呂を済ませる。

パンツ一枚の俺が冷蔵庫からビールを出したら…
背中に指を当てられピクッと震える。

「…どした(笑)?」

知恵「…傷、出来てる」

「ん?…あー…ぶつけたからな…どうりでヒリヒリすると思った(笑)」

知恵「痛い?…絆創膏貼る?」

「大丈夫(笑)…放っときゃ治るよ♪」

頭を撫でて『飯食お?冷めちまう』って笑った。


やっぱりトイレに置かれたナプキンを見て、生理かぁ…と思う。
きっと俺よりチエの方がそう思っただろう。

病院、行くか…


バイトを辞めてからのチエは、疲れる事がないらしく、元気いっぱいで。
ベッドに入ってからもずっと喋ってる。
聞いてやりたいんだ。
ちゃんと。
だけど…
本当に申し訳ないと思いつつ、最後まで聞いてやれず寝落ちしてしまう。

「…ごめん、な…」

知恵「フフ(笑)…いいよ?お休み♪」

やっぱり寝落ちした。

朝、『ごめんな?』って苦笑いする俺に、ニコニコしてるチエ。

知恵「フフ(笑)全然気にしなくていいよ?あたし勝手に喋ってるだけだし、そんな気にする程の内容じゃないんだから(笑)」

そう言って笑う。
本当、可愛いよなぁ♪

「おはようございます」

社長「おはよう♪…あー、チカ」

「…はい」

社長「昨日、嫁さんの母親って言う人が来てな?」

「…は?」

社長「何でも娘の連絡先をなくしちまったって。だから教えてほしいって言ってたんだ」

「教えたんですかっ?」

社長「いやいや、俺だってそんな無責任な事しねぇよっ」

ホッとした。
オヤジさんはチエの連絡先は知らないと言ってくれたと言う。
ただあまりにしつこくて、おかしいと思ったらしい。

社長「しつこいから、仕事中に来てチカと話せばいいって言ったんだ。…悪いな?もしかしたら来るかもしれん」

「いえ、その方がいいです。俺もちょっと話したい事あったんで」

こんな所まで来るとは…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ