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第8章 新たな生活


葬儀も無事に終えて、火葬場に向かう。
やっぱりチエは泣いてた。

さすがに悪いからと、昨日帰した叔父さんたちを呼んだ。
だから火葬場には昨夜の倍以上の人数が居る。

生意気な従弟たちも。

知恵「ちょっとトイレ行ってくるね?」

控え室から出ていったチエ。
叔父さんたちと今後の婆ちゃん家の事を話し合ってる親父。

生意気な従弟たちの姿はない。

煙草を手に外に出た。
お袋に外に居る事、チエが戻ったら伝える様に言って。

火を着け煙を吐き出し、煙突からの煙を眺めてた。

1本吸って戻ったけど…

「…チエは?」

母「あら?まだ戻ってないね?」

不思議に思ってトイレに向かった。
トイレの手前。
空いてる控え室から声が聞こえてくる。
今日はうちだけの筈。

『やめてぇっ!』って声が、チエだと分かり引戸を開け放つ。

「おい…何してる」

二人の生意気な従弟。
テーブルに押さえ付けられてる、服の乱れた…チエ。

ゆっくり近付く俺に、ニヤッと笑う従弟二人。

『良いじゃん(笑)どうせそこら辺の女掴まえたんでしょ(笑)?…一回くらい俺らにも楽しませてよ♪』

「離れろ」

『まぁまぁそう怒んないでよ(笑)…ねぇ?好き者でしょ?この人(笑)』

「…てめぇら…ぶっ殺す」

胸ぐらを掴み、拳を振り上げた。

知恵「チカっ!!駄目っ!!」

寸前で拳を止めた。

知恵「…駄目…また、会えなく、なっちゃ…もう、嫌、だよ…お願い…チカ…大丈夫、だから…もう、あんな、思い、嫌だ、よぉ…」

ギリギリと握り締めた拳を、下ろした。
胸ぐらを掴んだまま。

「…絶対ぇ…許さねぇ…てめぇらの事、絶対に許さねぇからな」

泣きながら服を押さえて隠してるチエを抱き締めた。

母「…チカ?大丈夫…ってチエちゃんっ!?どうしたのっ!?」

「お袋。悪い、警察呼んでいいか?」

『えっ?ちょっと待ってよっ!ねぇっ!ごめんってっ!』

『俺警察沙汰なんか…やっと仕事見つけたのにっ!』

「知るか。…許さねぇっつったろ?」

険しい顔のお袋が携帯を取り出した。
必死で『頼むよっ!!叔母さんっ!!』と懇願する。

母「悪いわね?…うちの娘に手を出したの、あたしも許さないから」

初めて見るお袋の怒りだった。

電話したお袋が、親父の元へ戻っていく。
間際に『あんたはチエちゃんの傍に居な?』って言いながら。

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