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第8章 新たな生活


ムカついて仕方ねぇ。
何一つしてこなかったくせに。

爺ちゃんの時だってそうだ。

『やぁねぇちょっと…ヤクザみたいに…怖いわぁ…』

「てめぇら何一つしてこなかったくせに、こんな時ばっか世話したみてぇな面しやがってふざけんなよっ…お袋がどれだけ婆ちゃんとこ通ったか知ってんのかっ親父が仕事休んでどれだけ爺ちゃん病院連れてったと思ってんだっ…婆ちゃんが死んだのだって、お前らがっ」

知恵「チカっ…もう、やめよ?…お婆さん可哀相…こんな時まで、喧嘩しちゃ…お婆さん、ゆっくり眠れない……ごめんね?お婆さん…もう喧嘩しないから、ゆっくり休んでね?」

泣きながら棺の婆ちゃんに声を掛けるチエ。
親父が泣きながら頭を撫でて『ありがとうチエちゃん…』と呟く。

父「すまんがな?…帰ってくれないか?」

『はぁ?』

父「…婆さんは俺たちで見送る。…申し訳ないが、出てってくれ」

ブツブツと文句を言い続けながら出ていった叔母さんたち。
こんな最悪な通夜、婆ちゃん怒ってんだろ?

申し訳ないと心の中でひたすらに謝った。

結局、俺たち家族と親父の一番下の妹家族だけになった通夜。
親父の兄貴と弟も、文句を言いに来てた。

親父が一言、『財産なんかお前たちで好きにしたらいい。だから帰れ』と。
通夜の間、ずっとチエは手を握ったままだった。

母「チエちゃん?大丈夫?…少し休んで?」

知恵「大丈夫♪お母さんこそ、少し座って休んで?」

叔母「…こんな優しい子…チカは良い子貰ったのね?」

「えぇ♪」

叔父「あはは(笑)素直だな(笑)?」

叔母「それなのに…兄さんたち…どうかしてる」

叔父「仕方ない。人にはそれぞれあるだろうから…」

叔母「だけどっ」

父「…昔から…あいつらは、昔からそうだった。子供の頃から、爺さんにすり寄っては無理言って我が儘ばかりで…」

叔父「…チカは今何の仕事してる?」

「整備工場で働いてます」

叔父「そうか♪…へぇ…じゃあ今度俺の車見てもらおうかな♪」

「…是非(笑)」

従弟「ねぇ…チカ兄ちゃん。車のおしごとしてるの?」

「ん?あぁ」

従弟「ねぇ…ん~っと…おねえちゃんは?」

「チエっつうんだぞ?」

従弟「チエねえちゃん?は、チカにいちゃんのおよめさんなの?」

「おぉ♪可愛いだろ?」

従弟「んー…あやちゃんのほうがかわいいよ♪!」

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