
Restart
第8章 新たな生活
美奈「…父さん…あたしたち…結婚、考えてるの…」
飯を終えて酒を飲んでた頃。
姉貴は小さな声でそう言った。
少し申し訳なさそうにも見える。
父「…そうか」
母「そう♪…ライ?キツい子だけど、優しいの。よろしくね?」
ライ「もちろんです♪…僕にはミナが必要です♪」
口数の少ない親父。
娘が嫁に行くのは、嫁を貰うのとは訳が違うらしい。
今、姉貴はグアムに移住した。
アメリカに居た姉貴を、ブライアンが一目惚れして付き合う様になり、グアムとアメリカの遠距離で付き合ってたと言う。
まだ付き合い初めて3ヶ月程らしい。
美奈「…父さん?」
「あぁ」
美奈「…反対?」
「そんな事はないさ。美奈が真剣に惚れた相手なんだ。俺はお前が幸せなら、それでいい」
少しだけ笑った親父。
ブライアンは『必ず幸せにします』と真剣に伝えてた。
深夜前、眠そうなチエと二階に上がり部屋に戻った。
お袋が狭い部屋でいいのかってチエに言ってたけど、嬉しそうに頷いたチエ。
「俺の匂いがするから落ち着くんだってよ」
知恵「チカッ///!」
「痛っ…」
美奈「分かる気がする♪…落ち着く匂いってあるよね♪」
赤くなったチエが俺を叩いたけど、姉貴に言われて頷いてた。
確かに部屋は狭い。
隣の姉貴の方が広いんだけど…
知恵「うわぁ♪懐かしい♪」
何もない部屋でもチエが嬉しそうだった。
ベッドに座るチエの後ろ。
抱き締めキスをする。
深くなるそれを、必死で止めるチエ。
知恵「…駄目ぇ…」
「何で?」
知恵「お姉ちゃんたち、隣に居る、でしょ?」
「声我慢すりゃ大丈夫だって」
知恵「出来ないもん///」
「フフ(笑)確かに(笑)」
『ぁぁぁ…やぁ…ライ…』
「「…」」
微かに…どころかハッキリ聞こえて来る、聞きたくもねぇ姉貴の声。
知恵が真っ赤になってる。
舌打ちしながら立ち上がる俺を、吃驚した顔で見上げるチエの頭を撫でた。
部屋を出た俺にチエが慌てて付いてくる。
【ドンドン!】
ドアを叩けば、ガタガタと物音がして…
ライ「…はいっ」
「お前らな、ヤんなら聞こえねぇ様にヤれよっ」
ライ「えっ///あぁ、ごめんっ///」
「…ったく。丸聞こえだぞ。そもそも実家でまでヤんなよ…」
ボソッと『チカだって…』と呟くチエの声を聞こえないフリした。

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