
Restart
第8章 新たな生活
年末近く。
仕事も休みに入った今日。
チエが少しずつ始めてた大掃除を、俺も手伝ってた。
風呂掃除を終えて戻れば、チエが脚立に上がりキッチンの上を掃除してる。
「…おい…大丈夫か?落ちんなよ?」
知恵「んー…届かないぃ…」
腰を掴み抱き上げた。
『うわぁっ!』って声と共にチエを下ろし交代する俺。
知恵「フフ♪…やっぱりチカ格好いいよね♪」
ニッコリ笑うチエは、本当に上手いと思う。
こうして面倒臭ぇ事も、持ち上げてその気にさせるんだから(笑)
昼もそこそこに掃除をした一日。
綺麗になった風呂に、早めに入り久し振りに外で飯を食う事にした。
手を繋ぎ街をぷらぷら歩く。
そこで気付いた、クリスマス。
どうりで何処もここもカップルが多い筈だ。
何とか空いてる店を見つけて入る事が出来た。
せっかくのクリスマスなのに、お洒落でも何でもない店。
それでもチエは楽しそうだから。
飯を食い、酒を飲む。
久し振りの所為かクリスマスのお陰か。
チエは終始楽しそう。
そんな姿を見ると俺も嬉しくなった。
知恵「お洒落して来れば良かったなぁ…」
「フフ♪それで十分だ♪」
家に居るよりはお洒落だろ(笑)
スカート履いてメイクしてんだから♪
普段家じゃスウェット姿のチエ。
メイクだって近所のスーパーくらいなら殆んどしてない様なもんだ。
それに比べりゃ十分可愛い♪
店を出てまた少し街を歩いた。
「…何か欲しいもんねぇのか?」
知恵「んー……ない(笑)」
「ははは(笑)ねぇのかよ(笑)」
知恵「うん…だって、指輪もあるし、ピアスも。全部お揃いのがあるから♪……チカは?」
「ねぇ(笑)」
知恵「あはは(笑)ねぇのかよ(笑)」
俺の真似して笑ったチエの頭を撫でた。
そうは言っても、やっぱり何か買ってやりたい。
それほど給料が良い訳じゃねぇけど…
こんな時くらい…
通り掛かった店の前。
足を止めたチエ。
見ればそれは靴屋。
手を引いて入った。
吃驚してるチエに微笑み、眺めてた靴を指差した。
「欲しいんだろ?」
知恵「…」
「チエ♪」
知恵「…でも…」
「フフ(笑)履いてみな?」
悩んだチエが足を入れたから、『どうだ?』って聞けば、頷いた。
底の厚めのブーツ。
可愛いって言うよりは、格好いいそれ。
店員「とてもお似合いですよ?」

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