
Restart
第8章 新たな生活
「ただいま」
母「…チエちゃんっ!大丈夫?怖かったね…もう大丈夫よ?」
知恵「…お母、さん…フゥ…ごめん、なさい…あたし…迷惑…」
母「何言ってるの。娘が泣いてるのに、放っておくわけないでしょ?…ほら、入んなさい?」
お袋に抱き締められて泣き出したチエは、ちょっとの事で震えたり泣き出したりしてしまう。
「…じゃあ俺、仕事いくから」
母「はいはい、行ってらっしゃい。気を付けな?」
「あぁ、チエの事頼むな?」
母「分かってる。大丈夫だよ♪」
入院中、ずっと傍に居てくれてたらしいお袋に預けるのが、俺には一番安心だった。
チエも、一人で居るよりはって言ってた。
「おはようございます」
雅「おはようございます♪」
和「おはようございますっ…ねぇちょっとっ…奥さん大丈夫だったのっ?」
雅「何っ?何かあったのっ?」
昨日の事は、ニュースになってたらしい。
ただチエの名前までは出ていなかったらしいけど…
何故和が知ってるのか…
和「俺の彼女が居んの。それで、怖かったって言ってたから…」
「…そっか。まぁ、大丈夫…ではないか…仕事の間、実家に連れてってる」
雅「そうだったんだ…あれ?でもお母さんは、傍に居ないって…」
和「…チカのお母さん、でしょ?」
雅「あぁ、そっかそっか♪それなら安心だね?」
披露宴に来てくれた二人は、チエの手紙を聞いてたから、家庭事情を知ってる。
だからって、別に同情したりはしないし深く聞いて来たりもしない。
それでもこうして心配してくれるから、有難いと思う。
休憩の度に、チエにメールした。
大丈夫か?って送れば大丈夫って返ってくる。
だから直ぐに電話を掛ければ、やっぱり泣いてた。
さすがのお袋も、今回ばかりは宥めるだけで精一杯の様。
「…ただいま」
母「お帰り」
「…チエは?」
母「横になってるうちに寝ちゃってね…」
リビングに向かえば、ソファで寝てるチエ。
泣いてたのがハッキリ分かる頬。
そっと拭えば、目を開けた。
「…ただいま♪」
知恵「お帰、り…チ、カ…」
じわじわと潤んでく瞳。
『おいで?』って頭を撫でれば起き上がり抱き付いてくる。
「あー…汚れちまうな(笑)?」
知恵「んーん…油の、匂い、安心する」
お袋の夕飯を食べた。
チエはいつもの半分くらいしか食べられず、何度も謝ってた。

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