テキストサイズ

Restart

第8章 新たな生活


今日と明日、休みの俺。
…が、しかし。

知恵「……休み、貰えば良かった…」

朝起きたら物凄く暗い顔してるチエに聞けば、そんな事を言って泣きそうな顔してる。

俺が言い出すならまだ分かる。

まさか、チエがそんな事言うとは思ってなかったから、抱き締めて"休め"って言いそうだった。

「フフ(笑)ほら。明日は休みなんだろ?…帰ってきたらずっと一緒だ♪」

知恵「…ん」

「チエ。俺だって毎朝毎朝そんな思いしながら仕事行ってるんだぞ(笑)?」

知恵「…ん、ごめん」

渋々出掛けて行ったチエ。

ここ最近、やたら甘えるチエが可愛いと思う反面、そんなになる程の何かがあるんだろうかと、心配もあった。

休みの日も、出掛けようかって俺の誘いも、チエは家でゆっくりしたいって言って一日家に居た。
スーパーに買い物に行った以外は、全く外に出ようとしない。
だからと言って、イチャイチャしたがる訳でもない。

何があるんだ?

そんな思いを抱えながら仕事に行く日々。
雅と和に心配されるくらい、考え込み始めた俺。

「…ただいま♪」

知恵「お帰りっ!」

玄関で飛び付いたチエ。
いつもの笑顔とかそんな物はなく、『どした?』って聞けば黙り込んだ。

抱き上げソファに座り、チエを腿の上で抱っこする。

「…チエ?」

知恵「…」

「何があった?」

知恵「…」

「最近、何か変だぞ?…不安とか心配あるならちゃんと言いな」

なるべく優しい声で伝えた。
話しやすい様に…

ギュッと抱き付くチエが『…気の所為かも、しれない、けど…』と、ボソッと呟く様に話し出した。

知恵「…帰り道…人の、視線、感じる、の…」

「…マジか」

知恵「分かんないっ…誰も、居ないのっ…だから、分かんない、から…気持ち、悪くて…」

「いつから?」

知恵「…二週間…くらい、前…」

「何で早く言わねぇんだよ」

知恵「だっ、て…気の所為かも、しれない、って…思い込み、って…あるから…」

「あー…ごめんごめん。悪かった。怖かったのにごめんな?」

知恵「んーん…」

「だから最近出掛けたがらなかったのか…」

抱き締めれば、『ごめん、ね?』って抱き付いた。
背中を擦って、どうしたものか悩む。
バイトを辞めさせるのは簡単だ。
だけど、チエはスーパーでのバイトを楽しんでた。
楽しみを取り上げるのは、可哀相だし…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ