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第8章 新たな生活


その後ベッドに入り、煙草を咥えながら缶ビールを飲んでた。
片手はもちろん、チエの髪。

知恵「ねぇチカ」

「んー?」

知恵「…赤ちゃん…欲しい?」

「ん?何で?」

知恵「だってさ…いっつも、出来たらごめんって、言うから…チカは欲しいのかなぁって」

「あー…それは悪い、意味が違ぇ(笑)…そりゃ、出来たら出来たでもちろん嬉しいと思う。けど、今はチエが俺を一人占めしたいっつうから。中出ししちゃったらごめんな?って意味だ(笑)」

知恵「…」

「間に合わないかもしんねぇから(笑)」

知恵「…やっぱり///…その方が、気持ち、いい///?」

「そりゃあな♪…ほら、前に出しちまったろ?やっぱ違ぇよ?」

俺の答えに、何だかチエが考え込み始めた。
別に、俺は本当にマジでどっちでもいいと思ってる。
聞こえは悪いかもしれない。
だけど、どうでもいいんじゃねぇ。
どっちでもいいんだ。
授かり物とはよく聞くけど、チエと二人でのんびりゆっくり過ごすのも。
子供が出来てワイワイ過ごすのも。
どっちも幸せなのには変わりない。

そこには確実にチエが居るから。

「チエ?」

知恵「…」

「チエ」

知恵「…」

「おいっ(笑)」

知恵「あっ、ごめんっ…何?」

「…ハァ…お前さ…俺が気持ちいいからって、中で出せなんて言うなよ?」

黙り込む知恵は、恐らく図星だ。

「あのな。子供が欲しいっつうんなら、いくらでもそうしてやる。けど、俺の快楽だけで簡単に決めるな。快楽だけで出来たなんて、可哀相だろうが」

知恵「…ごめ、ん、なさい…」

叱られた子供の様に、泣きそうな顔のチエ。
頭を撫でて抱き締めた。

「ちゃんと望まれて生まれてほしいだろ?…どんな状況で出来た子供でも可愛いと思う。だけど、やっぱ本当に欲しくて出来た子と、勢いで出来た子じゃ、何となく違うと、俺は思うけどな?」

知恵「…うん…ごめんなさい…本当、ごめん…」

餓鬼の頃、辛い思いしかなかった筈のチエだから。
そこは一番分かってる筈なんだ。

「ごめんな?ちょっと言い過ぎたな?」

知恵「んーん…あたしが、軽率だったの…ありがとう、チカ。ごめんね?」

キスをして、また抱き締める。

キュッと抱き付いたチエ。
頭を撫でて抱き締めてたら、気持ち良さげな寝息が聞こえてくるから、俺もチエの額にキスして目を閉じた。

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