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ドSメイドは基本普通の子

第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子


鏡に映る自分を見ると…ギョッとする…


もともと華奢だった体が…華奢を通りすぎて貧相となってしまっていた。


もう、2度と…可愛いメイド服を着れないと思うと…切なく――――苦しくなる。




「店長に――――…嫌われちゃうな…」




細くなった手首を見て――――…呟いた。




そして、また…自分はこの家に帰ってきたのかと…母に隠れてため息をついた。



娯楽施設など見当たらない…のどかな窓の外――――…


緑の森や…山が私の視界を独占する。



1年前の自分の部屋からは、遠目にではあるが高層ビルが見え、緑と言えば街路樹がメインだった。


今――――見える景色とは真逆の世界が広がっていたはずなのに…





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