
ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
私は1つの段ボールを開けてみた。
中には、ネイルの授業で使った教科書やノートが出てきた。
母の話では…私が寝ている間に卒業はできたのだと言う…
2年目の授業免除となり…お情けでの卒業だと察しがつく。
一応ネイリスト検定1級を取得していた事で担任も卒業を学校側に強く言えたのだろう。
私の寝ていた間に…いろんな方に迷惑をかけたし…お世話になった…
そうだ――――…皆は…皆は元気なのだろうか…
専門学校の友達…綾子――――…
後輩の寛太君――――…
バイト先で知り合った…利宮の宮ちゃん――――…
キッチンの大平さん――――…
ホールの…クリスさん――――…
オーナーの北村さん…
“クラブ”の柚さん――――…
それに…店長――――…
