
ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
「後でお父さんが片付けてくれるって、和歌子は別の部屋を用意したからゆっくりしなさい」
母に言われ段ボールの山の自室を見るが…父にやらせるのは気が引けた。
「大丈夫だよ、私の荷物だもん少しづつでも片付けていくよ」
すると、母は私の腕を見てため息をつく。
「和歌子…まだ、体力とか戻ってないでしょ?無理はしないで?」
母の目線でだいたい察しはついた…
私の体重は昏睡状態の一年で10キロも落ち、目覚めてすぐは動くこともままならなかった。
退院までに3キロ戻ったが…お世辞にも全回復と言うには躊躇してしまう体型である。
しかも、入院中体重は増える見込みもなく…結局、退院した。
先生の話だと、精神的なものから来るものもあると言っていた。
