
ドSメイドは基本普通の子
第19章 バレンタインの甘い罠
コートを脱げば…そこには…乱れたシャツの美羽がキョトンとした顔で早島を見上げている…
「///こ…これはまた…///こんな姿でしたか…タクシーに一人で乗せなくて良かったです」
フェロモンを振り撒き…こんなにも乱れた美羽がタクシーに乗ったら…あの運転手が良からぬ事を考えてもおかしくはない!
実際に…あの運転手は美羽になにかをしたそうな目だった!
「くそ――――未遂とはいえ…あの運転手…ムカつく――――…」
有ること無いことを考えるとイライラしてくるが…
目の前の美羽が人をそうさせてしまう魅力が有るのは確か。
「///ど~したもんでしょう…。貴方を閉じ込めたくなってしまう……」
「///フフフ…店長…怖い顔…」
何が可笑しいのか美羽はクスクスと笑い出す。
無邪気な笑顔――――…でも、チラッと早島を見る瞳は誘惑しているようにしか見えない。
