王子様たちのおはなし
第1章 イタズラなキス
G「ふふふっ♡岸くん、マジでブスなんだけど。笑」
俺にスマホを向けて、ご機嫌に笑う。
さっきから俺の変顔ばかり狙って撮影しては、ブスだのキモいだの失礼極まりない発言を連発。
K「やめろっつーの!!
ストレスでハゲるわ!!」
G「もうハゲてるよ。」
K「ハゲてねぇ!!」
きゃっきゃ笑いながら、俺にストンと体を預けて撮影した写真たちを見はじめた。
ふわっと甘い香りがして、少し落ち着かない気持ちになる。
なんでだろ...
こんな風に俺に甘えてくる後輩は結構多いけど。
イワゲンだけ、なんか違う。
G「ねぇー、見て。これやっばいんだけど!!
岸くんアイドルじゃないよこれ!!」
うわーホントだ、半目だし口も半開きだし。
とてもジャニーズだとは思えない。
G「ふふ♡これ皆に送ろうっと!!」
K「おいっやめろ!!今すぐ消せ!!」
G「ヤダぁー♪」
スマホを奪い取ろうと手を伸ばした俺に、簡単に捕まるイワゲン。
もともと俺にもたれかかってたもんだから、バックハグみたいな感じになってしまった。
スマホをぎゅっと胸に抱えて、俺を振り返る。
その距離の近さに一瞬戸惑った。
イワゲンの大きな瞳が、俺をじぃっと見つめる。
K「な、なに...??」
無言のまま見つめてくるイワゲン。
なんだ??
今度はこういう嫌がらせか??
戸惑う俺を見て楽しむつもりか?!
K「.....。」
可愛い...
長い睫毛に縁取られた大きなタレ目の瞳。
しっとりすべすべのふっくらほっぺ。
甘えるように少し尖らせたピンク色の唇。
...やば。
柔らかそうなその唇に触れたい衝動に駆られ、慌てて目を逸らした。
抱きしめているような体勢も立て直し、そっとイワゲンの体を離す。
なんか、これ以上くっついてたらヤバい気がする。
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