王子様たちのおはなし
第2章 ワガママ
J「あ、そう...」
そう言って真っ赤になった神宮寺を見て、自分の発言の恥ずかしさに気付いた。
男同士でキスして、嫌じゃないっておかしいよね。
怒った方が良かったのかな??
でも、ホントに嫌じゃなかったもん...
むしろ。
ドキドキしてる胸をそっとおさえて、自分の感情に少し戸惑う。
ときめいちゃってるよね、俺。
どうしよう、神宮寺の顔見れない...
神宮寺も黙ったままだから、なんか気まずい空気になっちゃって。
J「...お腹空いてない??」
G「え??」
J「なんか食べに行こっか。」
G「...ハンバーガー。」
J「オッケー。」
ベッドから降りると、ん、と手を差し出される。
そっと手に触れるとしっかりと握って歩き出した。
G「..........。」
何事もなかったみたいな感じ出してるけどさ。
いつもより熱い手。
それに、歩くのもちょっと早くない??
.....照れてる。
繋いだ手にきゅっと力を入れると、俺の方へ視線を向けた。
じっと見つめると、なんだよ、と優しく笑う。
すきだなぁ。
ねぇ、神宮寺。
この感情は友情??愛情??
もう、どっちだって良い。
この先も一緒に居られるなら。
いつも優しくて、俺を優先してくれて。
どんなワガママも聞いてくれる神宮寺。
じゃあ、言っても良いかな。
言っちゃっても大丈夫かな。
このワガママを聞いてくれたら、もうこの先他のワガママは我慢するから。
しばらく無言で歩き続けていると、行きつけのハンバーガー屋さんの看板が見えてきた。
大好物のハンバーガーが目の前にあるのに、胸がいっぱいで少しも入る気がしないよ。
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