
硝子の指輪
第3章 劣情と苛立ち
「んっ…あっ」
いきなりのシラフでのキス。あの時はぼんやりとしていて勢いって言うのもあったが、今回のは違う。
甘い。
脳が蕩けそうなほど甘い。
「あっ…んぅ…んああ…やとっさん…っ」
「……ん?なんだい」
「頭…溶けちゃうから…もうキスいい……です」
ふふっと笑う彼。美しく、優しげな表情にまた恋に落ちる。
「じゃあ、触ってみるか…?」
私の手首を掴んで自分のモノに当てて触らせる。びくっと勝手に動く何か面白い生き物だと思って、触っていた。
「あっ…橋田ちゃん、エロい…」
「絢都さん、私の名前も呼んでください…そしたらちゃんとイクまで頑張るので…」
「珠」
名前って不思議だ。凄い、気持ちの良さを感じる。特別感とは凄いものである。
「絢都さん……!」
「…はあっ……」
