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好き心少なからず

第7章 答え合わせ~新田×二階堂~

その香りにドキッとした。

思わず身を引くと、絢音がそのまま上を向いて…

近い距離で視線が絡んだ。

ヤバい。めっちゃ心臓バグってる。

「新田くん」

「何?」

「頑張って」

「…は?」

意味が分からず、ポカンと聞き返すと

「ほら、その割り振り。早く決めないと」

絢音が指先で空欄を指した。

「あ…ああ」

一気に体温が上がったみたいで、変な汗をかいてる。

顔を見られないように、なるべく顔を伏せて机に向かうと、絢音が手拍子をしながら囃し立てた。

「頑張れ、頑張れ、新田くん♪」

絶対に面白がってるだろ!?

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