テキストサイズ

好き心少なからず

第1章 クラス委員~新田×二階堂~

は?

僕はまじまじと二階堂さんを見た。

そんな僕に、ふふっと笑みを投げると、また書類に向き直って

「ねぇ、新田くん。ここは?」

「え?あ、そっ、それは…」

慌てて手元のメモを見直す。

え?何だ?

僕と付き合ってる?

いつから?

…ええっ!?

僕一人が混乱してパニクってる中。

二階堂さんは冷静に、書類に書き込んでいる。

伏せ目がちになって書いているから、睫毛が影を落とすくらい長いのに気付いた。

二階堂さんって…

「なぁに?」

急に目線を上げるから。

机一つ挟んだだけの距離で、僕たちは見つめあった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ