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好き心少なからず

第1章 クラス委員~新田×二階堂~

放課後、生徒会に提出する書類を作っていた。

僕が言ったことを二階堂さんが書き込んでいく。

字、綺麗だな。

姉ヶ崎とかは丸っこい字で、国がまえが楕円にしか見えなかったりするのに。

「二階堂さんって書道やってた?」

「え?そんな事ないけど」

「そうなんだ」

「絢音」

唐突に名前を告げられ、二階堂さんを見ると

「二階堂さん、じゃ堅苦しいでしょ?絢音、って呼んで」

「え…っ?」

戸惑う僕に、二階堂さんは髪を肩になびかせながら言った。

「だって、私たち、付き合ってるんでしょ?」

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