テキストサイズ

好き心少なからず

第26章 ライバルだな~栗原×速水×曽根崎~

今さらだけど…先輩を何て呼べばいいんだろう?

速水先輩?いや…速水さん?

でも、どうせなら名前が呼びたい!!

柚希先輩?柚希さん?それとも…

ふいに市立図書館の橘さんが浮かんだ。

橘さんは『ゆずちゃん』って呼んでる。

先輩の雰囲気とその呼称に少しだけ違和感があって…でも、だから特別って感じがしていた。

俺も、出来ればそういう風に呼びたいんだけど…

昇降口まで来て、学年別の靴棚へ分かれた。

急いで靴を履き替えて外へ出れば

「じゃ、俺、部活だから」

「うん。頑張って」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ