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好き心少なからず

第26章 ライバルだな~栗原×速水×曽根崎~

黙りこくった俺に替わって曽根崎さんが答えて、俺の背を軽く叩く。

「はぁ…」

同意を強要されて、それに逆らうことも出来ずにいる俺を、先輩は不思議そうに見た。

あ…何だろう。すごく…居たたまれない、ってこういう事か!?

曽根崎さんから離れたくて堪らない。

ちらっと曽根崎さんを窺うと、彼は先輩へ話しかけた。

「速水、帰るんだろ?」

「え?あ、うん」

「じゃあ、行こうぜ」

はい!?

思わず目を丸くした。

何で曽根崎さんが!?

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