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好き心少なからず

第22章 イイコト~梶×宮下~

満足げにポンッと側面を叩くと、俺を見て

「ニスは後で塗るとして…合わせてみない?」

それは願ってもない提案だ。

でも

「あ、でも俺、ギター持ってない」

まさかこんな事になるとは思わなくて。

言われたものしか持ってきてないことを悔やむと

「ちょっと待ってて」

花夏はカホンから降りると、窓を開けて家の中に入っていった。

「これ、弾ける?」

そんな声と共に戻ってきた花夏の手には、白色のアコギがあって…

「あ…うん」

花夏がギター持ってるなんて知らなかった。

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