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好き心少なからず

第22章 イイコト~梶×宮下~

「何?お前、ギター弾けるん?」

そんな話、聞いたことないぞ。

「昔、ちょこっとだけ」

「へー」

花夏からギターを渡されて、とりあえずA音を確認する。

あれ…?

C、D7、Gとコードを繋いでいった。

「昔って、いつ?」

「ん~、中学くらい?」

にしては綺麗にしてるよな。

ケースに入ってたのか、埃ひとつついてない。

弦も伸びてないし、チューニングもしてある感じじゃないか?

花夏はカホンに座り直して、打面の音を確認している。

まぁ…弾かなくても、手入れはしてるって言われればそれまでか。

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