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好き心少なからず

第22章 イイコト~梶×宮下~

何も言わないでいると、花夏はため息をついて小首を傾げた。

「分かってないなぁ」

「何が」

「一緒に作るから楽しいんじゃない」

思ってもいなかった言葉に、花夏を凝視してしまう。

楽しい?

俺と一緒だから?

…いやいや。そんな筈はないだろ。

「楽しいんじゃなくて、楽なんだろ?」

俺なら気兼ねいらないし。

何て言ったって、1ヶ月限定彼氏なんだし。

花夏は目を見開いて驚いたような顔をした。

「あ、そうとも言うかも」

「あのなぁ」

やっぱ楽なんじゃねぇか!!

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