テキストサイズ

好き心少なからず

第22章 イイコト~梶×宮下~

「切るの、大変だったろ?」

女の子が―しかも普段そんな事やりつけてない子が―板を切ったのなら、イラつく位大変だったはずだ。

なのに花夏はあっけらかんと

「ん?ホームセンターで大きさを合わせて切ってもらったから」

「あ…そう」

だよな。

花夏がそんな作業をする訳がなかった。

じゃあイラつく理由は…?

「じゃあ、くっつけるだけか?」

「それだけの為に呼ばれた…とか思ってる?」

腕を組んで俺を見上げる花夏に、チラッと視線を送る。

そうだよ。

組み立てるだけなら、一人でも出来るだろ!?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ