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好き心少なからず

第22章 イイコト~梶×宮下~

おい!花夏!

訪ねてきた人に対して、『いらっしゃい』とか『お疲れ様』とかのねぎらいは無いのか!?

目を閉じて息を吐き出すと、小さく頷いた。

やっぱり花夏は花夏だ。

甘い展開なんて、絶対にあり得ない。

「入るぞ!お邪魔します」

玄関の前を突っ切って奥に進んだ。

ちょっとした通路の先に…あ、いた。

ジーンズにTシャツ姿の花夏がそこに立っていた。

「遅いよ!!」

「お前…っ!午前中って話だったろ!?」

「早めに、って言ったじゃん」

ああ、確かにそう言ってたけどさ。

だったら時間指定しろよ!!

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