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好き心少なからず

第22章 イイコト~梶×宮下~

「着替え?」

「うん。必要になるかもしれないし」

着替えなきゃならないおうちデートって…

「何するんだよ」

思わず顔をしかめた俺に、花夏は口角を上げてニヤリと笑って言った。

「イイコト」



そして今、花夏の家に向かっている。

おうちデート、着替え、イイコト。

そのフレーズだけ聞いて、好きな子の元へ向かうなら…

ま、普通なら、エロい事を期待するよな。

息を吐き出すと、苦笑いを浮かべる。

だけど相手は花夏だ。

それはあり得ないだろ!?

「絶対ないない」

首を振ると、荷物を持ち直した。

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